生徒がレッスンに求めているもの

教室から

本ページでは、生徒がレッスンにどのようなものを求めているかをご紹介したいと思います。ここでは主に、特に先生と意識のギャップがある、子供の生徒について取り上げてみましょう。

このように思っておられませんか?

多くの音楽家が思っていることとして、このようなことが挙げられるのではないでしょうか。

  • 生徒は練習してきて当たり前。家で練習すべきである
  • 間違えたら注意し、時には厳しく言うことも必要
  • 発表会は力がつくからなるべく出るべき、全力で集中するべき
  • 最も生徒がうまくなる方法を提案し、それに生徒も従うべき
  • 上達したい、させたいから通っている、通わせている
  • 上手な子は音楽大学に行かせてあげたい
  • いい響きのホールで演奏させてあげたい

まず、一番のギャップとして、「上達させたいから通わせている」これが最も大きなものであると思います。

生徒はこう思っています

生徒の親は、こう思っています。

  • とりあえず楽しんでやってくれて続けてくれたらいい
  • 家でちょっとでも練習してくれたら御の字
  • 他の勉強も忙しいし、あくまで音楽は趣味
  • 厳しく言わないでほしい、子供がやる気をなくしてしまう
  • 子供が好きな曲を弾かせてあげたい
  • 豪華な発表会、インスタ映えするところに出演させたい
  • 音楽大学には全然行かせる気がない

先生方の思いとほぼ同じ思いの親も、もちろんいます。しかし感覚的にはその数は、1%程度です。端的に言えば、

「別にうまくならなくてもいい楽しんで続けてくれたらいい。インスタ映えするホールに出演できたらうれしい、たとえうちの子供が練習しなかった、悪かったとしても子供に厳しく言わないでほしい。それで子供が音楽嫌いになったらどうするの!」

このような感じの親が、99%であると思っていいと思います。

でも実は見込みがある子供たち

子供たちは音楽上達の見込みあり

このように聞くと、

「音楽教室に来なくてもいいんじゃない。」

「うまくならなくてもいいと思っているなら、教えるやる気やモチベーションが出ない、保てない。」

このように考えるのは早計です。まず、この子供たちは、優秀な講師たちに音楽を教えてもらうお金を親に払ってもらえるという一番重要なハードルをクリアしています。

つまり、音楽の先生に対して高額の月謝を払う意志はあるわけです。ただ求めているものが、先生方の考えと違う。それだけです。ですから、そこを埋めていけば、ビジネスとして成り立つのです。

生徒は、お金をもらう以上「お客様」です。お客様のニーズに答えるのは当然のことです。例えば、建築士が「この建物はこうデザインすべきだ!」と思い込み顧客のオーダーと違う建物を建てるべきではないですし、レストランでシェフのおすすめを、頼んでもいないのに持ってこられてお金を取られたら誰でも怒りますね。音楽家の生い立ちは一般の家庭の生活と全く異なり、特殊中の特殊な存在なのです。ですから、一旦、音楽家としての思い込みは捨てる必要があります。ご自身の中の「当たり前」を捨てる必要があります。
いやいや、生徒はこうあるべきだから私はこう教える、という相手のニーズに耳を傾けない指導は、それはもう仕事とはいえず、単なる趣味です。厳しい言い方ですが、一度音楽以外の仕事で、いただいている月謝を稼いでみられると、相手の気持ちがよくわかると思います。

手段を選べば、双方の目的を達成できる

ポリシーまで捨てる必要はありません

だからと言って、ずっとポップスを教え続けたり、延々とだらだら上達しないレッスンをしてほしいかというとこれは教室の方針として違います。そういう教室も他にありますが、それはもはや教室とは言えないでしょう。

矛盾するように聞こえるかもしれませんが、ミナトは本格派クラシック音楽教室であり、クラシック音楽の素晴らしさを知っていただくために作られた教室です。ぜひとも生徒様達にもクラシック音楽の素晴らしさを知っていただきたいと考えています。

講師と生徒の想いは、相反ではなくギャップ

生徒さんの親御さんは、誰しも子供に出来る限りの良い教育をして、すくすくと育ち良い子に育ってほしいと想っておられます。プログラミング、水泳など様々なことをさせて子供の可能性を伸ばしてあげたい、という愛に溢れています。

だからこそ、

「うまくならなくとも楽しんでくれればいい」

この言葉の裏には、それにより子供が喜んでいる顔が見たいという希望が隠されています。

「子供が好きな曲を弾かせてあげたい」

と思われるのは、クラシックの曲のことを知らないから。楽しい曲を少しずつ教えてあげればいいのです。

1日に5つも6つもお稽古を5歳でも通わされている子供は港区ではざらです。本当に子どもたちは1日中一所懸命その頑張っている中で、音楽の先生に怒られてしょげてきたら他のお稽古にも影響しかわいそう。だから

「あまり厳しく言わないでほしい」

このような言葉が出るのではと思います。

自分の「当たり前」を捨てて、相手の立場に立って考えることが大切

つまり、最初はポップスでも、教え方が遠回りでまずは楽しませることから始まってもいいと思うのです。長年親しんでこられたピアノやヴァイオリンが、親子にはまるで新鮮で、全く未知のものなのです。

それをこうあるべき、あああるべきと上から押し付けられて、怒られたり、泣かされたりそれは一般の親子からは到底理解できないことです。

教室としては、下記のような段階をお勧めしたいと思います。

まずは、仲良くなる

まずは2か月ほど、親御さんや子供のご機嫌をうかがいながら、「楽しかった!」「また来たい!」こう言わせるように努力してみてください。人間7回会えばその人のことを信用するといわれています。

辞められてしまっては、ゼロです。しかし続けてさえいてくれたら、いきなり芽吹くこともあります。仲良くならないと通る話も通りません。子供だけではなく、親とも十分にコミュニケーションを取ってください。

一般的に考えても、自分が思っていることを相手に聞いてもらうためには、まずは仲良くなる必要がありますね。何度も会ってもらえる、来ていただける、来たいと思っていただけるレッスンをまずは目指しましょう。

少しずつ、クラシックの良さを教えていく

ポップスの世界は、何百年もほぼ同じ楽譜を使いまわしているクラシックの世界と比べて恐ろしく進歩しています。時代を読み、多くのギタリストが駅前で弾き語りをし、有名なアーティスト達がTVで活躍し何百倍もクラシックよりも売上を上げ、音楽業界を圧巻しています。

クラシック音楽は、真逆で、時代性など全く無視。ひたすら楽譜を磨き上げ、技術を磨き上げた職人にしか本当の音楽の素晴らしさを伝えられない、そんな厳しい、そしてかけがえのない世界です。そのことがミナトの先生であれば十分にお分かりでらっしゃると思います。限られた人にのみ、素晴らしさが舞い降りてくる世界、それがクラシックであると思います。

それでは港区でどちらがニーズがあるのかといえば、クラシック音楽です。事実ミナトは、港区の他のすべての音楽教室を合わせた数よりも生徒数が多く、この現実が、クラシック音楽の需要を物語っています。

つまりクラシック音楽に対するある種の憧れ、素晴らしいものではないかという期待を生徒はみな持っているのです。それらの潜在的な意識や期待を裏切らないように、時代性や一般の親御さんの生活背景を考慮しながら、どうアクセスしていくかが、先生方の腕の見せ所と言えると思います。

 

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